「観葉植物の増やし方」株分け・挿し木・取り木・葉挿しについての記事です。
① 観葉植物の見た目が悪くなったが、どうしていいのかわからない
② 観葉植物を増やしてみたい
大事に育ててきた観葉植物だからこそ、たくさん増やして楽しみたいですよね。
観葉植物を増やす方法は、さまざまあり、
「株分け・挿し木・取り木・葉挿し」の基本について解説していきます。
それでは早速、本題に入ります。
【観葉植物の増やし方】株分け・挿し木・取り木・葉挿しで、モリモリ増やそう!
❶ 観葉植物の増やし方
❷ 増やす手順紹介
❸ 増やし方が適している植物の紹介
株分けの基本
- 4月下旬から盛夏の前までが適している
- 数年育てて根が鉢いっぱいに育ったら 「植え替え」をします
- たくさんの芽や根が出て大きく育った植物を、いくつかに分けて増やす
- 株分けは、根をつけたまま株を「分割」するので、初めてでも失敗が少ない
- 一度に多量に増やしたい場合には向かない
「株分け」に適している植物 |
アグラオネマ |
カラテア |
グズマニア |
シンゴニウム |
スパティフィルム |
ドラセナ |
サンセベリア |
ネオレゲリア |
ネフロレピス |
ビカクシダ |
フィロデンドロン |
ヤシ類(株立ち性) |
株分けの手順
- 株分けができるのは、 株立ちになっている植物や、 株元に子株ができている植物です。
- まず、親鉢から株を抜き、根を軽く ほぐします。
- 枯れた葉や、傷んでいる根を ハサミで切り落とし、古い土を軽く落とします。
- 手で分けられる場合には手で、根が回っていてほぐしにくい場合には、ハサミで切り分ける。
- あまり細かく切り分けると回復に時間がかかるので、 2〜4分割するのが一般的です。
- 分けた株の サイズに合った鉢に植え付けたら、数日間は 直射日光を避けた場所で養生させます。
挿し木の基本
- 植物の根以外の部分を切り取り、土に植えて根を出させ増やす方法です。
- 挿し木に最も適した時期は、株が勢いよく成長し、温度と湿度が高まる5〜6月頃です。
「挿し木」に適した植物 |
クロトン |
ココロバ |
コルディリネ |
ディーフェンバキア |
ドラセナ類 |
パルテノシッサス・シュガーバイン |
フィロデンドロン |
ペペロミア |
ポトス |
ホヤ |
- 使う植物の部位によって 「芽挿し、葉挿し、茎挿し、根挿しなど」の方法があります。
- 挿す部分(挿し穂)は、 元気で充実した部位を選び、切り口を鋭く切るのがコツです。
- 切り口には、市販の殺菌剤を塗布すると良いでしょう。
「挿し木」は、観葉植物では最も多く用いられる方法です
- 観葉植物の多くは、「挿し木」で増やすことができます。
- 一度に多くの株を増やすことも可能です。
長く育てて成長しすぎていたり、弱って見た目の悪くなった株は、 「挿し木」で増やし、 新しい株として育てます。
数ヶ月ほど経つと、勢いのある 若い茎や枝や葉がたくさん出て、また美しい株姿を楽しむことができます。
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挿し木と挿し芽の違い
- 挿し芽:草本類を挿す場合
- 挿し木:木本類を挿す場合
春花壇でおなじみの「パンジー」のように、木部が発達せずにやわらかい草質または多肉質の茎をもつ植物のことです。
茎に木部を形成し、細胞壁の多くが気化して硬くなる多年生の植物のことです。
- 上記のような増殖方法を総称して 「挿し木」と表現することもあります。
- また、 「草本類」でも 気質化した茎を挿す場合には、 「挿し木」ということもあります。
- 挿し木をするときの挿し穂を 「穂木」ということもあります。
葉挿しの基本
葉を直接土に挿して増やす方法です。
葉挿しの手順
- 平たい鉢の底穴を ネットでふさぎ、挿し木用の土を入れる。
- 水を与えて十分に 湿らせる。
- 挿し穂は、 30分程度水につけて 水揚げしておく。
- 挿し穂の切り口を 鋭く切る(切り口に 発根促進剤をつけておくと良い。)
- 挿し床に穴をあけ、挿し穂を 2〜3cmほど挿す。
- 発根するまでは 湿度を守って管理する。
取り木の基本
- 幹の途中から根を出させる方法です。意外と簡単にできる方法
- 環状剥離法が最も多く用いられている
- 一度に多量の株を増やすことはできないが、短期間で大きな株を作ることができる
- 幹の表皮をぐるっと 2cmほどの帯状にはぎ、周囲を湿らせた 水コケで巻き、 ビニールで包んでおく方法です。
- アイビーや、シュガーバインなどの、つる性の植物の中には、茎に軽く傷をつけてU字に曲げたピンで土に留め付けておくと、そこから 「発根」するものもあります。
「取り木」に適した植物 |
クロトン |
シェフレラ類 |
ドラセナ類 |
パキラ |
フィカス類 |
ポリスキアス |
<取り木の手順>
環状切開の画像です。植物の表皮をぐるりと1周剥ぎとります。
<取り木の手順>
- 表皮を2cmほど 環状にはぎ、水苔を巻く
- ビニールで包み、 上下をしばる
- 切り口に巻いた水コケを乾かさないように、水を当てながら管理すると、 1〜2ヶ月ほどで 「発根」する
- 発根したら、根が出た部分の下で親株と切り離す
実生とは?
タネをまいて育てる方法です。
タネをまいて育てた苗のことを「実生苗」と言います。
ミニ観葉植物として流通している多くは、「挿し木苗」と「実生苗」です。
パキラの例
- とっくり型のものは、 「実生」で育ったものです。
- ストレート型のものは、「挿し木」で大きくなったものです。
また、タネの出来やすい「アスパラガス」や「コーヒーの木」は、5〜6月頃にまくのが最適です。
ぜひ、タネをまいて育ててみましょう。
まとめ
観葉植物は、一度手にして大きく育ったら、「増やすこと」が可能です。
増やす方法は、
- 株分け
- 挿し木
- 葉挿し
- 取り木などがあります。
一度試してみると、意外と簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
本日は以上となります。
最後までありがとうございました🍀